便秘解消情報館

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慢性便秘の原因と症状

慢性便秘は原発性(特発性)と続発性に大別することができます。原発性の慢性便秘は、結腸の病的拡張の有無で分けます。結腸の病的の拡張がある場合は巨大結腸症・慢性偽性腸閉塞症・Hirschsprung病、結腸の病的の拡張がない場合は一般的ないわゆる慢性機能性便秘です。この慢性機能性便秘には結腸通過時間正常型・結腸通過時間遅延型・便排泄障害型があり、相互に関係しあっています。続発性の慢性便秘には器質性便秘(大腸がんなど)、薬物性便秘(オピオイド鎮痛剤や向精神薬による副作用)、全身性疾患(全身性硬化症・アミロイドーシス・甲状腺低下症など)などがあります。

慢性機能性便秘のタイプ

 結腸通過時間正常型

慢性便秘の大部分がこのタイプの便秘で、便が結腸を通過する時間は正常な便秘です。食物繊維で便を柔らかくしたり膨らませることで便秘が改善される可能性があります。多くが便排泄障害型と合併し、次のような症状が混在する複雑な病態です。

  • 排便回数そのもの減少:食事量そのものが少なかったり、食物残渣が少ない食事内容(食物繊維の摂取量が極めて少ないなど)によって排便回数そのものが少なくなる。
  • 力学的に排便が困難:便が直腸に到達しても便容積が小さいために、力学的に排便が難しい。
  • 十分な便があっても排便が困難:十分な便が直腸内にあっても、直腸に本来の柔軟性がなかったり、排便反射が鈍くなっているために、排便が難しい。

 結腸通過時間遅延型

大腸の蠕動運動が低下して便が結腸を通過する時間に遅延が生じている便秘です。30歳代前半までの女性の便秘の大半がこの便秘で、女性ホルモンが原因といわれています。症状として、排便回数が週3回未満、硬い便による排便困難、腹部膨満感や腹痛がみられます。この便秘型では、食物繊維を多く摂取することで、便の容積を増やすだけになってしまい、便秘症状が悪化する可能性があります。

 便排泄障害型

結腸通過時間正常型の慢性機能性便秘との合併が多い便秘で、慢性便秘で良く見られるタイプの便秘です。高齢になるほどこのタイプの便秘が増えます。腹筋や骨盤底筋群の筋力低下、骨盤底筋群の協調運動障害、直腸知覚の低下、直腸収縮力の低下などが原因です。症状として、非常に硬い便、過度の怒責(いきみ)、残便感、排便時の肛門や会陰部の不快感などがあります。

※原発性:他の病気の結果としてではなく、病変の原因が特定の臓器官自体にあるもの(原因疾患がない) ⇔ 対義語として、二次性・続発性・症候性(原因疾患がある)

※特発性疾患:症状はあるものの原因が判明していないもの

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