便秘解消情報館

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慢性機能性便秘の診断

慢性の機能性便秘の診断は、排便回数減少(大腸通過遅延型便秘)か排便困難(便排出障害型便秘)かといった便秘のタイプを見極めることが重要です。そして、便秘の診断に際しては器質性便秘の鑑別や、頻度は低くくとも便秘を引き起こす全身疾患には注意が必要です。

明確な慢性便秘の診断基準がなく、便秘症状も人それぞれ違いますから、問診時に症状が適切に医師に伝わることが大切になります。慢性機能性便秘の診断には、世界的に多く用いられているROMEIII基準の機能性便秘の診断基準があります。この診断基準は症状だけで診断できる利点があります。他に、機能性便秘の病型の鑑別には便秘スコア(CSS)が、便の形状を確認するブリストル便形状スコア(BSFS)があります。

下剤を服用していない状態で排便が3-4日に1回なければ、排便回数が少ないといえます。加えて、排便回数は少ないけれども排便時の苦労や問題がないならば、大腸通過遅延型便秘との診断になります。排便に苦労する、残便感があるといった場合は、便排出障害が疑われますが、排便が3-4日に1回である場合は便の水分が減って便が硬くなり排便困難になっているとも考えられるため、ブリストル便形状スケールで便の硬さを確認します。

慢性機能性便秘の診断方法

 ROMEIII診断基準

  • ①6項目(a~f)のうち2つ以上の症状がある(a~eは、排便の25%に当てはまる)
    • a.いきみがある
    • b.兎糞状便または硬便がある
    • c.残便感がある
    • d.直腸肛門の閉塞感またつまった感じがある
    • e.手で排便促進を行っている(摘便や骨盤底圧迫など)
    • f.排便回数が週に 3 回未満
  • ②下剤を使わない状態で軟便になることは稀
  • ③過敏性腸症候群(IBS)の基準を満たさない

 病型を鑑別する便秘スコア(CSS)

8項目を5段階(0~4点)計30点で評価します。8項目は、排便回数、排便困難頻度、残便感頻度、腹痛頻度、排便に要する時間、排便の補助の有無、トイレに行っても便が出なかった回数/24 時間、排便障害の病悩期間(便秘を自覚してから病院受診までの年数)からなります。

 便の形状を確認するブリストル便形状スコア(BSFS)

排便に苦労する、残便感がある場合は便排出障害が疑われますが、便の硬さを確認する必要があります。結腸通過時間が長くなるほどスコアは小さく(便は硬く小さく)なります。

  • スコア1:兎糞状便(硬くてコロコロ状の排便困難な便)
  • スコア2:塊便(コロコロ便の集合体、ソーセージ状だが硬い便)
  • スコア3:普通便(表面にひび割れのあるソーセージ状の便)
  • スコア4:普通便(バナナ状、表面が滑らかで軟らかいソーセージ状、蛇のようにとぐろを巻く便)
  • スコア5:軟便(軟らかいバナナ状、はっきりとしたしわのある軟らかい半固形で容易に排便できる便)
  • スコア6:泥状便(境界がほぐれてふにゃふにゃの不定形の小片便)
  • スコア7:水様便(水様で固形物を含まない液体状の便)

 - 便秘の検査治療

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